私たちは消費者にかわって安全な原料を入手・選定していく必要があります。また、ODM、OEMのブランドオーナー様にも十分に理解していただいたうえで原料を選定していただくようにしています。しかしながら、理想的な原料が常に入手できない場合は、総合的な判断によって、よりベターな原料を選択するしかありません。

輸入柑橘の扱いについて

輸入される柑橘は、原産国で有機無農薬栽培されていたとしても防疫・輸送・通関の仕組みの中でポストハーベスト農薬を散布されてしまいます。ポストハーベスト農薬(収穫のあとに果実に散布される殺菌剤、防カビ剤、防ばい剤など)は猛毒が多く、チアベンダゾール(TBZ)、オルトフェニルフェノール(OPP)、イマザリル(IMZ)など発がん性や催奇性が疑われているものが多くあります。

検査を受けたはずの輸入品の残留農薬の問題も頻繁に起きていて、残念ながら全く信用できません。喫茶店などで輸入柑橘を輪切りにしてドリンクに添えられるのをよく見かけますが、たまに飲むぐらいでは死なないだろうということであって、食品工場ではNGと思います。

したがって、搾汁後に輸入した果汁はともかく、生果で輸入した柑橘については原則的には原料としては使用すべきではないと考えています。

厳選した砂糖

砂糖はもうひとつの重要な原料です。原料全体に占める砂糖の割合は16~25%にすぎず、原料の重量にしたがって「果実・砂糖」の順で表示されますが、水分を除去して製品になった時にはおよそ50%を占めます。

一般的な砂糖

砂糖は国際商品作物であり、先物・現物で大量の取引が行われています。したがって砂糖の原産国を把握することはとても困難です。そのロットがどの国から輸入されたかを製糖会社に問い合わせても、「そのロット近辺は〇〇国か××国のどちらかから輸入したもの」ぐらいまでしかわかりませんし、製糖工場の性質上、〇〇国か××国の境目では完全に分離していない場合が多いと思われます。

さらに砂糖はたんぱく質を含まないため「遺伝子組み換え」の表示義務がなく、その砂糖が遺伝子組み換えのサトウキビから作られたものかどうかは全く追跡できません。(知らなくて良いことになっていますので当たり前ですが)

北海道産てんさいグラニュー糖

「北海道産てんさいグラニュー糖」は国産原料であることが明確です。

  • 直鎖オリゴ糖